月だけを見ている。

ハンカチ拾います。

もっと見ていたかったと思うその足りなさが私の光であり続けているということ。

かつて、乃木坂46には橋本奈々未さんという方がいらっしゃいました。2017年2月20日、彼女の24歳のお誕生日に乃木坂46を卒業され、同時に芸能界を引退、もう二度とお目にかかれない、でも決して色褪せることのない私たちの伝説のアイドルとなりました。私の自慢の推しのお話をします。

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私は本当に本当に本当に、乃木坂46が好きです。ライブではもちろん、乃木坂工事中で流れるCMにすら感動して泣いてしまうほど。彼女たちの活躍が私の日々の楽しみ、癒し、心の支え、背中を押してくれる存在です。乃木坂46の一期生に彼女の存在があったことから始まり、橋本奈々未推しとして最後まで、その時を超えて今の今まで、幸福であるし誇りに思っています。

 

ショートカット、美人7.5割可愛い2.5割の完璧なお顔立ち、顔が小さく首が長い、スラッとした手足で編まれる仕草は可憐で、落ち着いた声から生まれる彼女の言葉は知的でユーモラス。好きなところなんていくらでも挙げられるし、「ドンピシャでタイプの女」と言ってしまえば簡単なんだけど、私は何より橋本さんの辿ってきた月日が織りなすストーリーに惹かれ、魅せられていました。

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橋本さんは貧しくも教育熱心なご家庭に生まれ育ち、進学を機に北海道から上京されました。学費や生活費をアルバイトで稼ぎながら勉学に励まれていましたが、ロケ弁目的に乃木坂46のオーディションを受けたというお話は有名です。

 

お金のために受けたオーディションに合格し、乃木坂46一期生としてデビューされた橋本さんですが、のちにラジオ番組でメンバーをして「オーディションでもななみんは別格だった」と言わしめています。確かにまいやんとななみさんは今見ても別格だなって思う。

 

乃木坂46のどこが好きかというと、彼女たちが乃木坂46を愛し、グループのファンであり、乃木坂46でいることを楽しんでいるところ。彼女たち同士の関係性やドラマ、お互いを敬い慕う気持ちやそれまで積み重ねてきた歴史が、あの切なくて儚いパフォーマンスに滲み出ています。なので私は応援しているというよりは、彼女たちが夢に向かって、手を取り合いながら時に競い、そうして生まれる一つ一つの奇跡の瞬間を有り難く拝ませていただいています。

f:id:nunnun1:20200412214914j:imageまいまいが残してくれたものは今も生きています。

 

乃木坂46=謙虚、奥ゆかしい、清純』といったイメージがあるかと思いますが、決してイメージが先行しているのではなく、彼女たち自身がその言葉の体現者なんです。

 

乃木坂らしさを語る際に欠かせないのが生駒里奈の存在。何度も言っていますが最後のシングルのセンターを辞退した時の言葉、卒業ライブでメンバーを見つめながら背中を震わせて泣いていたこと、卒業してからもことあるごとに乃木坂46の名前を挙げ、「今の私があるのは乃木坂46のおかげ」と胸を張って言い切ってくれる。これぞ、乃木坂46なわけですよ。生駒の凄いところはこうして橋本さんの話をしていても自然と生駒の話題になってしまうところですね。

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2016年の秋でした。次のシングルのセンターに、橋本さんが選ばれました。この時正直、あぁ本当に、その時が来たのかもしれないな、と思いました。そしてその3日後、橋本さんは卒業発表と共に、芸能界を引退することをラジオで報告されました。芸能界に入った理由である『家計を助けるため、弟の進学費用のため』という目標が達成されたから、と。ていうか弟も勉強を頑張ったら学費免除になりましたって、偉人兄弟?

 

生計を立てるためにアイドルになり、お金が貯まったから人気絶頂の中芸能界を引退する。なんて橋本さんらしいんだろう、と思いました。当然、もっとななみさんを見ていたかったです。ななみさんがまた髪の毛を短くしたり、飛鳥さんと仲良くしたり、活躍の場を広げたり、御三家でパフォーマンスしているところを見たかった。また、もっとたくさんの人にななみさんの素晴らしさを知ってほしかったというのもあります。ですが、ここで最後に、ななみさんがラジオ番組で最後にお話しされていた言葉をご紹介します。私の、大好きな言葉です。

 

 

 

「みんなの声を見ていると『もっと早く出会ってもっとたくさんななみんに会いに行けば良かった』とか『もっといろんなななみんを見るためにもっといろんなことをしておけば良かった』とかそういう声もたくさん聞いたし見ました。けどそれは違うなと思ってて。人は必要な時に必要な人と会うと思ってます。だから………足りないと思ってて………その足りなさがきっと今後の人生において大事になってくる想いになるんじゃないかと思います。だから………足りないということも多すぎるということもないと思います………ちょうど良かったんだと思います。だから…私は自分を信じるし、皆さんも自分を信じて。これからもお互い!」

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